げんしけん2
「げんしけん」(The Society for the Study of Modern Visual Culture)は、木尾士目による漫画作品。および、それを原作にしたアニメーション。
げんしけん DVD-BOX 1
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メディアファクトリー (2004/12/22)
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表題の「げんしけん」とは、作中のキャラクターたちが所属する大学サークル「現代視覚文化研究会の略称『現視研』」のこと。この漫画での現代視覚文化とは、漫画、アニメ、ライトノベル、コンピュータゲーム(ギャルゲー、アダルトゲーム、対戦型格闘ゲーム)、そしてそれらを元にした造形(フィギュア、カプセルトイ、プラモデル等)、コスプレ、同人誌二次創作といったオタク的趣味を指す。
この漫画は、これらオタクカルチャー全てを対象とする総合的サークルとして発足したものの、半ば休止状態だった「現視研」が、新入生たちの入会によって少しずつ活気を見せていく様子を描いている。オタク趣味を持つ大学生たちのごくありふれた日常をギャグや物語的な誇張を交えつつも爽やかに描いており、オタク心理の描写の巧さから同世代の若者達の共感を得た。同人誌即売会への参加やプラモ作りなどあくまでオタクサークルを中心とした活動のみに焦点が絞られており、大学での授業やそれぞれのメンバーの同学科の友達との交流などオタク関係以外での社会とのつながりはほとんど描かれない。
作中には版権ネタやコスプレが扱われることも多い。版権・同人ネタで漫画作品が扱われるときは基本的にタイトルを微妙に変えた上で語られている。コスプレはゲームのキャラを元ネタとしており、パロディ的に細部を変えることなくほとんどそのまま登場している。
月刊アフタヌーン誌上で2002年6月号から2006年7月号まで足掛け4年間に渡り連載していた。作品内の時間は2002年4月から2006年3月までであり、主人公・笹原の入学から卒業に至るまでの4年間を1ヶ月単位でほぼリアルタイムで描いていたことになる(例外もある)。
なお2006年8月発売の単行本8巻と、同年12月発売の9巻は雑誌連載分の後日談を書き下ろしという形で盛り込んでストーリーを継続し完結した。アニメ化もされており、2004年10月~2004年12月までUHF局各局で放送された(いわゆるUHFアニメ)。この「げんしけん」がアニメ化されるにあたり、作品世界内で存在する架空の漫画・アニメ作品「くじびきアンバランス」も同時にアニメ化された。2007年4月にはTV第2期シリーズ「げんしけん2」の製作が発表(2007年秋に放送開始予定)、更には作中で笹原が遊んでいた架空のPCゲーム「ラーメン天使プリティメンマ」もアニメ化されることが発表された。 2005年には講談社漫画賞にノミネートされるも惜しくも落選、このことを単行本6巻の帯で自虐ネタとして扱っている。
作者の木尾士目は筑波大学出身で、筑波大学に実存するサークル「現代視覚文化研究会」が、着想のヒントになっている。
作中に登場する「椎応大学」という名称やキャンパス風景から、舞台設定のモデルは中央大学であると思われる。ちなみに、週刊モーニングおよび月刊アフタヌーンの初代編集長で、現講談社取締役の栗原良幸は中央大学出身。
この漫画の影響を受け、中央大学にも「現代視聴覚文化研究班」という名のサークルがつくられ、全国の大学・教育機関で、「げんしけん」(現代視覚文化研究会)を模倣したサークルが多く誕生している。
げんしけん 1
げんしけん 2
げんしけん 3
げんしけん
第1話 新会長のココロザシ 第2話 会議はモメル 第3話 アツい夏の一日 第4話 デキテンデスカ? 第5話 マダラメ総ウケ 第6話 趣味のモンダイ 第7話 卒業症候群 第8話 こすけん 第9話 シューカツはいつも雨 第10話 オタク・フロムUSA 第12話 その先にあるもの…
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